厳選!邦画界史上に残る名作トップ3
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邦画の黄金時代は、1950年代と言われています。歴史的にいうと、第二次世界大戦、原爆、そしてそれに続く連合国軍の占領により大きな被害を受けた時代でしたが、その一方で、インスピレーションや再出発への意欲に満ち溢れていた時期でもあったのです。
次第に経済が回復し始めると、メジャー系の映画会社・撮影所が登場してきました。東宝、大映、松竹、日活、東映の5社は、当時優秀だった作家たちを積極的に起用・支援しました。その結果、さまざまな名作が生まれたのです。また、好景気で懐が潤うようになった国民が次々と映画館へ足を運んだため、興行収入も急激に伸びるようになりました。
中でも、黒澤明、溝口健二、小津安二郎、小林正樹らは巨匠と呼ばれ、これらの監督がこの時代に作った作品は、今でも邦画界史上最高の傑作とされています。
1.『東京物語』(小津安二郎監督、1953年)
こちらの小津監督による傑作は、最も日本らしい映画作品のひとつとみなされており、2012年には「Sight & Sound」誌の監督投票で『市民ケーン』を抜いて、映画人が選ぶ最も素晴らしい映画に選ばれています。
作中では、第二次世界大戦から8年後の東京を舞台にしています。主人公はある老夫婦で、話は2人が東京に住む子どもたちを訪ねる様子を中心に展開されます。子どもたちはそれぞれ家庭を持っており、大きくなるばかりの大都会で忙しく暮らしていることから、両親にあまり構おうとせず、とうとう2人を東京から熱海の旅館へと追いやってしまいます。
戦後の日本では、数十年における急速な近代化から新たな理想が生まれていましたが、小津監督はそれとは対照的に、従来の古い価値観を好むような作品を作り上げました。すなわち老夫婦は、喜びや愛に満ちた夫婦として描かれており、それとは対照的に、子どもたちの家族は、現代社会によってもたらされた困難にあがいているように見えます。
2.『人間の條件』(小林正樹監督、1961年)
1956年〜1958年に発売された五味川純平の自伝的著書(全6巻)をトリロジー構成で映画化した作品で、世界映画の名作として評価されています。
あらすじは、平和主義の社会主義者である主人公の梶が、第二次世界大戦中、召集から逃れようとしながら、当時の権威主義的な日本国家にどんどん押しつぶされていく姿を描いています。最終章では、梶は妻のもとに戻ろうとするのですが、舞台は満州の捕虜収容所から前線へ、そして再び満州へと戻っていきます。
3.『宮本武蔵』3部作
吉川英治の小説『宮本武蔵』を原作に、稲垣浩監督が3部作として映画化したシリーズ。かの有名な宮本武蔵が幼い少年から知識豊富な武士へと成長していく過程を描いています。第1作は1956年にアカデミー賞外国語映画賞を受賞しており、3部作のすべてが、その影響力の大きさから映画史上に残る作品として広く知られています。
俳優・三船敏郎は3作すべてで素晴らしい演技を披露しており、当時の日本を代表する俳優としての名声をこの3部作によって確立しました。宿敵・佐々木小次郎を演じた鶴田浩二も素晴らしく、第3作のラストで繰り広げられる2人の決闘は、3部作のハイライトとなっています。